過去は言い訳にしかならない。過去に感謝して、未来の話をしよう。


 

私は7年間、同じ人に恋をしていた。

初めてこんな話をします。過去完了系の今は、彼が何をしているか私には分からないです。

7年間という年月、注ぎ込んだ熱量、感情の触れ幅、細かすぎる思い出。すべてがあまりにも大きすぎました。けれどもすべてが終わった今は、私の手元に何もない。私はその過去を無意識下において、マイナスな自分を創り出していました。

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夢中になって、周りが見えなくなるのが怖くなった。

いつも彼のことを考えていた、いつも彼に感情を動かされていました。自分をコントロールできなくて、それがもどかしくて嫌でした。だから物事に深入りせず、すべてをそれなりにこなすようになりました。

期待を越えようとしない、本気を出さなくなった。

もっと見てほしい、好きだと言ってほしい。その想いでずっと背中を見て追いかけていた。それなのに彼が『好き』と言うようになったり、私と足並みをそろえるようになって、私は想いが冷めてしまった。それから相手の期待に応えようと努力するわけでもなく、上手く生きるようになりました。

人に恋すること、愛を注ぐことが怖くなった。

あれだけ好きだったのに、今はその想いはどこにもない。何も残らないのに、人に想いを捧ぐなんて、時間を使うなんて無駄だと思うようになった。愛なんて信じられない、そして人に期待できなくなりました。

 

気がつけば今の自分の悪いところすべてが、その過去に起因していて。というか、そう思おうとしていました。それも、自分の弱いところを正当化するために。そのトラウマから抜け出せず、私はいつも過去を言い訳にばかりしていた。

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けれどもインドにきた今、私はある人によって変えられました。

もっと未来の話をしろよ

インドに来て最初に指摘されたことでした。過去に囚われていた私は、夢も未来も語らなかった。そんな人は、人をワクワクさせることなんてできない。人は無意識下に、過去に生きていることを知った時でした。

「すべてリセット、今を生きるんだよ。」

そう言われている気がしました。『今までは…』『日本では…』なんて言い訳にしかならない。だってここはインドだから。今を生きて、未来を見て、この与えられた場所で成果を出すことがすべてでした。

気づけば私も、今したいことの話をしていました、未来を見ていました。すると、トラウマだと言い訳にしていた過去が、思い出が、違って見えるようになりました。

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彼は、私の毎日を明るくしました。

中学1年生の時に都会の塾に入り、自信満々で意気込んでいたくせに成績は並。人見知りで友達もできず、孤独で憂鬱な毎日。彼はテストでも一番で仲間に囲まれている男の子で、それがすごく羨ましくて、憧れの人になりました。彼と仲良くなると、塾でも仲間に入ってお喋りするようになると、私は笑うようになって、たくさん友達ができた。憂鬱で仕方のなかった塾が、いつしか私の楽しみになっていました。

彼は、私自身を変えていきました。

私はいろんなことを頑張るようになりました。勉強も、スポーツも、課外活動も、お洒落も。理由は彼に振り向いてほしかったから、こっちを見てほしかったから。するといつしか成績ものびて、高校も志望校に合格。幅広く物事をこなせるようになって、部活も勉強もイベントも全力で楽しみました。だけどやっぱり、彼を超えることはできなくて、けれどもそんな彼の背中を追いかけるのがすごく楽しかった。

彼は、私に恋を教えてくれました。

自信がなかった私は他の人と付き合ってしまったり、音信不通になって、他の人に騙されて、付き合って別れて、突き放されて、また戻って遠恋になったり、いろんな道を通ってきました。その中での感情の動きは、きっと私の感性に大きな影響を残している。だってたくさん悩んで、苦しんで、ずっと彼のことを考えていたから。『恋ってこういうことなんだ』と、私の中のお手本になっています。

 

今はもう好きの気持ちはないけれど、だから今は、こう思うのです。

『7年間、ありがとう。』

もう、過去を言い訳にしない。過去はいくらでも見方を変えられる。

過去に感謝して、未来の話をしよう。